お姫様ごっこ
雪の膚に薔薇の頬。長いまつ毛に縁取られ星を埋め込んだように輝く瞳。そして微笑をたたえる潤んだ唇。お伽話のお姫様はとってもきれい。絵本を読んでほうっとため息をついたのが少女時代、その憧憬は色褪せるどころか一層輝きを増して私の心を離さないのでした。いくら泣いても魔法使いが現れないこの現実で、私をお姫様に変身させてくれるのは私の他に誰がいるでしょうか。お姫様になりたいあなたもなりたくないあなたも暫し私の一人遊戯にお付き合いください。
応答のスペックについて
ブルベ夏、顔タイプエレガント、骨格ナチュラル。青みがかった淡いくすんだ色が得意です。シンデレラブルーがやけに似合う。逆にイエベ春の色はことごとく似合わず顔が土色になるのでウケます。顔タイプは恐らくフェミニン寄りのエレガントです。今回はどフェミニンに寄せるため目の間隔を離し重心も下げてかわいいを作っていきます。私は額と眉に直線的な要素があるので、薄く前髪を作ってそれを緩和しています。骨格はナチュラルですが、どちらかといえば華奢な方なので膝を見せなければよしとします。
カラコン：トパーズ ストロベリークォーツ
カラコンには明るくないのですがこちらは自然に瞳を大きく見せてくれるので気に入っています。今の髪色がローズブラウンなので今回はピンク色が入ったものを選びました。
下地：RMK メイクアップベース
ファンデ：KATEリアルカバーリキッド(ライトグロウ) 00
化粧水とクリームでしっかり保湿をしたら、RMKの下地を顔全体に伸ばしていきます。かなりしっとりした質感で色はほぼ付かないのでスキンケアの延長といった感じ。保湿力が高く崩れにくい。ファンデーションも綺麗に乗ります。あと、パッケージが瀟洒で清潔な印象なのでインテリアのノイズにならないのも良い。
ファンデはアイドルがおすすめしているのを見て買ったKATEのリキッドファンデーション。頬鼻顎額に置き、外に向かって伸ばしていきます。輪郭の周りに塗りすぎると顔が大きく見えるので気をつけます。スポンジの方が良いと聞くけどね、怠惰な私は手で塗っています。指に残ったファンデを瞼に塗るのも忘れずに。
00番はかなり白くなると聞いていたけど量を調節すれば問題ありませんでした。ただ毛穴の隅々まで埋めているような重たい質感なのでもう少し軽めのファンデを探しています。
コンシーラー：カバーマーク ブライトアップファンデーション
朱色の口紅を指に取り隈の部分にトントンと乗せていき、その上からコンシーラーを重ねます。度重なる寝不足で深く刻まれた隈も魔法のように綺麗に消えますが、こんな手間をかけずともオレンジのコンシーラーを使えば良い。
パウダー：キャンメイク マシュマロフィニッシュパウダー
パウダー(ラベンダー)：ラデュレ イルミライティングプレストパウダー
ツヤ肌というよりセミマットなお肌に仕上げたいのでキャンメイクのマシュマロフィニッシュパウダーを使います。これを顔全面に叩いたら、大きめのフェイスブラシで余分な粉を払います。
ラデュレのパウダーは2020年のクリスマスコフレのものです。頬の三角ゾーン、眉尻の下、鼻筋、顎、額にハイライトとして使います。漆黒のコンパクトにはアラベスク模様が彫られ、その中央にブランドの象徴でもあるカメオが黄金に輝いています。なんて素敵！でも素敵なのはパッケージだけじゃありません。中に入っているのは細かいラメの入った薄紫色のパウダー。頬に叩くと薔薇の香りと共に透き通るような肌が現れます。凡ゆる後ろめたさを覆い隠して可憐で純真な少女に変身できる魔法のコンパクト。
悪魔の娘オディールが白鳥の王女オデット姫に化ける時に使ったおしろいはこれかしら？
アイシャドウ：キャンメイク パーフェクトマルチアイズ 04
ペンシルアイライナー：安いやつ
リキッドアイライナー：ラブライナー ブラウン
コンシーラー：カバーマーク ブライトアップファンデーション
ラメアイシャドウ：パラドゥアイシャドウ PK01
・アイシャドウ
まず上瞼にキャンメイクのパレットの1番薄いピンクのアイシャドウを乗せます。次に右上のグレーがかったブラウンと左下の暗いパープルを混ぜ二重幅に広げます。目尻から目頭にかけてグラデーションになるように。目尻側はパープルを気持ち多めに入れます。
・アイライン
いつどこで買ったかわからないブラウンのペンシルライナーで目の縁にインラインを引いていきます。こちらは目頭にもしっかりと。丸い目に見せていきます。
リキッドアイライナーで上瞼の縁の延長線に5mm程度アイラインを引きます。太すぎず細すぎず、垂れ目に見えるように。アイラインは引き方一つで印象が大きく変わるので集中して書きます。
・下目尻
アイラインの先端に向かって下目尻にパープルのシャドウでラインを引きます。タレ目を作るぞ！
・涙袋
コンシーラーを軽く指で取りハの字に涙袋に乗せます。馴染みが悪いように見えたら上からキャンメイクの薄ピンクのアイシャドウを重ねます。その上からパラドゥのアイシャドウを涙袋に乗せます。このアイシャドウ、繊細なラメが上品で本当にかわいい！これを乗せるだけでうるっとした目元に見せてくれます。キャンメイクのアイパレットのグレーがかったブラウンを細いブラシで取りハの字を書くように涙袋の影を入れます。並行に入れるより目が大きく見えるとか。
・仕上げ
パラドゥのラメアイシャドウを指で取り上瞼の黒目より少し外側の位置に乗せぼかします。黒目の上に乗せるより目が離れて見えます。
ビューラー：シュウウエムラ
マスカラ下地：キャンメイク クイックラッシュカーラー クリアホワイト
マスカラ：デジャビュ 塗るつけまつげ ロングタイプ ナチュラルブラウン
目指すのはお人形のようなぱっちりまつ毛。根本からビューラーでまつ毛を上げていきます。下まつ毛にもビューラーする派です。
それからマスカラ下地は必須。カールを保ってくれるし塗るだけでまつ毛がセパレートされるので重宝しています。デジャビュのマスカラは滲みにくいのでおすすめ。ナチュラルブラウンを使うことで地顔の強くキリッとした印象が和らぎます。黒目を大きく見せるためにまつ毛の生え際には塗らないようにしています。
眉マスカラ：KATE 3Dアイブロウカラー ナチュラルアッシュ(廃盤)
私は眉毛がしっかり生えているのでフェミニンに寄せる時にはどれだけ眉の存在を消せるかが重要です。
眉マスカラはKATEのもの。髪色より一段階明るい色を選んでは失敗を繰り返してきた私を救ってくれたのがこの眉マスカラです。でも廃盤になっちゃったんですね…残念…色は明るめですが自眉が濃い私にはこれでちょうど良い。ベタつかずふんわりと仕上げてくれます。
先ほど使ったキャンメイクのアイパレットの中央二番目に濃い色とグレーブラウンを混ぜブラシで眉尻を書き足します。前髪で隠れるので適当に。
シェーディング：セザンヌ ナチュラルマットシェーディング 02
付属のブラシを使って顔の輪郭、鼻の下、唇の下に影をつけます。粉質が良く付属のブラシがふわふわで密度が高く使いやすいのですが、私の肌の上では黄味が強く発色するんですよね。困ったな。
チークはパウダーと同じラデュレのクリスマスコフレのシリーズです。
このポッド、ソウルジェムじゃん！ってずっと思っています。
蓋を開くと現れるのは薔薇の花弁そっくりのチーク。一枚一枚丹念に手作業で作られているそうです。
付属のブラシも優美なデザイン。くるくるとチークを取り、笑った時の頬の膨らみに沿ってふんわりと乗せます。憧れた薔薇色の頬の誕生です。 ブラシに余ったチークは眉と顎にも乗せます。顔からほのかに薔薇の香りがして気持ちが華やぎます。
ティント：エチュード ディアダーリン ウォータージェルティント PK002
口紅：ジルスチュアート ルージュブロッサム 125
グロス：ディオール アディクトリップ マキシマイザー ライトピンク
口紅は大抵何種類か重ねて色味を調節をします。最近は自分の舌より少し濃いか同等の色にするのが好きです。
保湿をした唇にエチュードのティントを薄く塗ります。上唇はオーバーリップに塗り指でぼかします。塗装が剥げちゃっているので定かではないけど色はプラムだったはず。様々なリップを試したけれどこの色が1番似合う。
ジルの口紅は新入りです。名前はローズエンペラー。まさに…！ですね。
青みがかった上品なローズピンクが本当にかわいい。これをリップブラシを使ってティントの上に薄く重ねて塗ります。
唇はマスクに隠れていたってツヤツヤがいい。言わずも知れたディオールのマキシマイザーは艶が美しいしヒリヒリするところも大好きです。
ネイル：ゲラン ララッククルール 463 ラ プティット ローブ ノワール(廃盤)
時間がある時はセルフネイルをしています。
某フリマアプリで購入したこちらのゲランのネイルポリッシュは塗りやすく仕上がりも綺麗。薄桃色の光沢は真珠のようです。肌馴染みの良いお色なので指も長くほっそりと見せてくれます。
髪
32mmのコテでゆるく巻きます。美容師さんに簡単なヨシンモリの巻き方を習ったので最近はそれに挑戦しています。ヨシンモリは韓国語で女神ヘアという意味だそう。今回のイメージにはぴったりですね。
香水：ジバンシイ オードモワゼル フローラル
今回は香水も薔薇の香りにします。薔薇の香りの香水は重たいものも多く苦手に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらの香水はワイルドローズに加えてグレープフルーツの爽やかな香りが広がるためフレッシュな印象があります。
薔薇の咲くお庭を駆けまわる活発なお姫様、そんなイメージです。
服
モードな服も大好きだけど今回のテーマはお姫様。NoelaやJILLSTUART、スナイデル…のようなロマンチックなお洋服を選ぼうかしら。勿論丈はロングのもの。常にスカートを気にかけながら生活するので自然と振る舞いがお上品になります。裾を摘んで階段を登るお姫様仕草もできますし。気取ってると思われたって構いません。だって私は本当に本当のお姫様なので…
これでお姫様の完成です。悪いお后様のように「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのはだあれ？」と問うと、鏡は黙りこくって私の姿を映す。なんて。この瞬間は誰でも1番の美女なのです。さあ、透明な冠を頭に乗せてお出かけいたしましょう。
